ミラーレス一眼を買った。
今、中古のミラーレス一眼が安い。
数年前に流行った機種が安いのだ。
撮りたいものは飼っている猫。
猫は薄暗いところが一番目が大きくてかわいい。しかし薄暗い所ではスマホやコンパクトデジカメでは毛並みが潰れてしまう。
センサーサイズはスマートフォンの10倍以上の面積が有るので、毛の一本一本が綺麗に描画できる。 お値打ち中古ミラーレス一眼は、ネコバカにオススメなのだ。
さて、猫だけ撮っているのも飽きたので街に持ち出してみた。
場所は秋葉原。
秋葉原には観光客の外国人とオタクが多いので、多少街でカメラを構えていても不審ではないのだ。
しかし、それでも肝が小さいので、少し撮っては移動して、少し撮っては移動してを繰り返していた。
はて。この感覚は何かに似ている。
また、秋葉原には客引きのメイドがそこら辺にうじゃうじゃいる。
彼女らは何かを片手にこちらに追尾してくる。
それを避けながら道を進む。
この感覚は何かに似ている。
絵になりそうな景色が有った。
カメラを構える。
陰の部分なのでISOは800にセット(てきとう)。マニュアルフォーカスで手振れ補正もないレンズなのでシャッタースピードはいつもより速めの1/160秒。今日一日ヒットアンドアウェイで鍛えた操作で手早くピントを合わせ、シャッターをおろす。
しかも、つい最近、よくやっている……。
「ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN」だ。
エースコンバットは戦闘機を操ってエースパイロットになるゲーム。
ミサイルの追尾性能は高くないので、敵をできるだけ追いつめることが攻略の肝となるのだ。
実は、エースコンバットシリーズはこれが初めてだった。
戦闘機モノのゲームは友達の家でちょっと触ったPS2のマクロスが最初で最後で不安だったが、"ACE7"はすごい。
大空に飛び立つ感覚、雲の存在感、画面に付着する水滴、凍結してストールする機体、圧倒的に強い地面……。
しかし、間違いなく空を飛んでいるというこの感覚は、間違いなくこのグラフィックによるものだろう。
エースコンバット7は、PS4のゲームとして申し分ないグラフィック品質を有している。
しかしあまり地面に近づくと建物のアラが見えるのであまり低空飛行はしない方が良い。墜落しやすくなるしね。
エースコンバット7、雲の表現やべーですよ
— すーさん (@susan178210) January 17, 2019
書き割りではなく、ちゃんと雲が存在して、風の流れもあるんです。
ノーマルのProじゃないPS4でこのグラ、60fps
正直ノーマルのPS4はジャスコ4でダメかと思ったけど(ジャスコ4はそもそも面白くなかった)、PS4君見直しました……。 pic.twitter.com/oxou3RGn4N
ストーリーも7作品も続いていながら、7を初としても全然ストーリーが分からないということは無かった。
だから安心してACE7をプレイして欲しい。
もちろん、敵の名前も自機の名前も初見なのである程度調べる必要はあるが、基本的には片っ端から破壊してまわるだけでゲームはクリアとなる。
ゲーム内容に言いたいことは多少なりとも有るが、やはりゲームバランスが最高だ。
難易度は基本的にノーマルで行ったが、地面に激突すれば死ぬし、終盤以外は基本的に敵に殺られるよりは地面に激突することが多いのであまりイージーと大差ない。
最終ステージも壁にぶつかって死ぬことの方が多いぐらいだ。
実際にプレイ中の私は、始終間抜けな声を上げていた。
あまりにも空を飛ぶ快感に浸るあまり、音速で飛んでいるという事実を忘れてしまう。
その結果、一つのステージで何度も地面とキスをすることになる。そのたびに私は「は?」だとか「へ?」だとか間抜けな声を上げるのだ。
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— すーさん (@susan178210) January 28, 2019
ACE7は最終ステージまで一貫して、気を抜くと死ぬという一点は変わらなかった。
それはまるでグランツーリスモのようで、何も考えずに飛ぶとやがて地面に落ちて死ぬ。
この緊張感も相まって、戦闘機にリアリティが生まれるのだと思う。
しかしリアリティというものが、本当にエースコンバット7に有ったのだろうか?
実際の戦闘機はミサイルを100発積めたりしないし、サーチライトを避けて谷間を飛んだりしない。弾道ミサイルを打ち落としもしないし、トンネルの中を飛んだりもしない。
しかし、雲に逃げ込んだ敵を追いかけて自分も雲に突入し、凍結やストールの危険を感じながらギリギリまで相手を追い込んでミサイルを撃つ経験は唯一無二だ。
ゲームと映画の違いは実際に自分が介入することができる点にある。
自身がエースパイロットとなり、戦闘機を操り、大空を舞う経験は、トップガンを見てもできないし、戦闘妖精雪風を読んでも分からない。
自らの緊張の一瞬によって物語をより深く理解できるのが、ゲームの醍醐味なのだ。
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