待ちに待った約束された神ゲー、サイバーパンク2077が発売された。
ティザートレイラー発表から実に7年。遂に発売にこぎ着けた本作は、クオリティアップの為として実に3回の延期を重ねたが、延期の具体的な理由は明かされていなかった。
しかし実際に発売された結果、「なぜサイバーパンク2077は3回も延期せざるを得なかったか」が判明した。
PS4/Xbox One版での返金対応だ。
つまり開発元であるCD PROJEKT REDは旧世代機のゲーム機ではこのゲームを動かすのは不可能だと判断し、匙を投げたのだ。

確かに、PS4/Xbox Oneが発売された当時のグラフィックスカードと言えば、GTXは600番台であったし、RadeonはR7とかR9とかの時代である。

しかし、しかしだ、仮にも2019年のハイクラスなグラフィックスカードであるRadeon RX5700で、フルHD中設定でないと60fps以上で動作しないというのはいささか納得がいかない。

まあ納得がいかなくとも、ゲームに対してPCが弱いのは確かなようなので、諦めてグラフィックスカードを新調した。
丁度PS5が買えなくて、レイトレってのを見てみたかったんだ。

さて、こちらが今回購入したグラフィックスカード、
MSI GeForce RTX 3070 VENTUS2X OC。
このPCは一番最初に組んだ段階でGT1030を組み込んでいたが、GTX1060Ti、RX5700を経て、またNVIDIAへ帰ってきた形となる。

MSI RX 5700 MECH OCとの比較。

ほとんど同じに見える。この際どちらがRTX3070かは興味ないと思われるが、一応PCIe端子がむき出しの方がRX5700である。

ほとんど同じに見えるのは見た目だけではない。
スペックシートを見てもほとんど同じに見える。

スペック表を見て唯一違いを感じるのがコア数(この表現が正しいのかは知らん)の欄。
2304→5888Unitsとなっている。実に2.6倍となっている。
が、消費電力は2.6倍になってないし、RX5700→RTX3070でプロセスが7→8nmになっているので性能が2.6倍になっているということは無いだろう。

ということでFF15ベンチマークと3D Markでサクッとベンチマークをとってみた。

倍とはいかないが数値上はかなり変わったように思う。
1世代でここまでの差があるのはちょっと驚き。

続いて、本命、サイバーパンク2077での動作をチェックする。

ああ、うーーーーーん。

さて、冒頭でも触れたとおり、サイバーパンク2077はPS4やXbox Oneなどの旧世代ゲーム機では匙を投げられた。
つまり要求スペックが相当に高いから匙を投げざるを得なかったわけで、
結果から言うと、ほとんど変わらなかった。
確かに、気持ちフレームレートが向上したが、1440pで普通に60fpsをキープできない。
と言うか、グラフィックの設定を最低まで落としてもフレームレートが変化しない。

ところで、ここにサイバーパンクの動作環境の表がある。
たいていの場合において、動作環境とは「動作する」環境を示している場合が多く、つまりその表どおりの構成では満足いく結果が得られない場合がある。
その表に、Ryzen5 3600の文字がある。

Ryzen5 3600は現状のRyzen 5 2600Ｘより1.2倍速いＣＰＵである。
つまり、CPUが遅いのではないだろうか。

ここまで来たのならば仕方がないだろう。
Ryzen 5 5600Xを注文した。

さて、換装した感想ですが、確かに2600Xと5600Xとの間には体感しうる大きな性能差がある。

まあしかしゲームでのベンチマークにはあまり結果が出にくい。

だがサイバーパンクではどうだろうか。

！！
無事1440p/レイトレーシングONで60fps達成できた！
さすがにレイトレーシングウルトラ設定では60fps貼りつきにはならないが、それでも大幅な改善だ。
最高。
これで安心してゲームに浸れる。

ありがとう、リサ・スー。

ありがとう、革ジャン。

そして最高のゲームを作ったCD PROJEKT REDに、ありがとう。