今からおよそ10年前、一番最初のPhoneが誕生した。
機能的には日本のガラケーと大差なかったが、アメリカ人はこれを偉大な発明と考え、スマートフォンという新たなフォームファクタと定義した。

そして現在、人類は、"およそスマートとは言えないレベル"でスマートフォンに依存し、ある者は破産し、ある者はTwitterで異論を唱え、そしてある者は自宅に置いて家電として扱った。
とにかく、スマートフォンは身の回りのありとあらゆるデバイスを自身と置き換えるべく進化しており、既に我々はスマートフォンを持っていればパソコンも、テレビも、ゲーム機も必要のないものとなった。

しかし、一つだけスマートフォンで置き換えられなかったものが有った。
それは腕時計だ。

GoogleとAppleは2014年にスマートウォッチ用OSを新たに開発し、今現在もアップデートを続けている。

それから4年、スマートウォッチは高価なものではなく、普通の腕時計と変わらない価格にまで抑えられた。

これが証拠だ。

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カシオ LINEAGEが今までの既存の腕時計、Ticwatch Proは今回買ったスマートウォッチだ。
こうして見ると、ほぼ同価格でそれ以上の機能があることが分かる。
確かにバッテリー性能や小型であることは、専用機として大きなアドバンテージだが、スマートウォッチもまた、専用機の一種なのだ。

質感が劣るようなこともない。

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時計としての機能も申し分ない。
Ticwatch Proはモノクロ液晶でのデジタル時計が常に表示されており、腕を上げた時だけ有機ELのウォッチフェイスが表示される。
周囲が明るければ新旧どちらの時計も見やすいが、周囲が暗いと自動で有機ELが点灯するスマートウォッチはより便利だ。
ウォッチフェイスはアプリを導入して自分で新たに作り出すことすらできる。

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何より、OSがWear OSなので今後対応アプリがどんどん増える......はず。
はず、というのは、特段腕時計で動かしたいアプリが無いということと、スマートウォッチ本体がわりと非力だということ。
しかしながら、基本的には最初から搭載されている機能で十分便利なので問題ない。

基本的な時計としての性能は有りながら、通知の確認やオーディオの操作ができる。
ちょっとしたことでスマホを覗いて、そのままTwitterを見たりして時間を無駄に過ごす心配がないのは、スマートウォッチに冠される"スマート"の文字にふさわしいのではなかろうか。