Kindle fire HD 10の音があまりにもクソでクソで、一万ちょいのタブレットはこんなにも酷い音がするのかと悲しくなっていたのだけど、オーディオのチップなんてたかが知れてるだろうしこの挙動はなんとなく心当たりが有った。私はAmazonのカスタマーサポートに問い合わせ、症状を訴えたものの、散々人が変わって帰って来た答えは「商品の交換」だった。
具体的な症状はこうだ。Kindle fire HD 10を、そのままの状態でイヤホンを挿す。音楽を再生すると、音質は良くはないが聞くに耐えない程ではない。
一方で、動画を再生する。Amazonプライムビデオにしろ、MXプレーヤーにしても、何故か声にノイズが乗っている。プライムビデオでグレイテスト・ショーマンを見る――二回目のレンタルだ――と、高音域でのノイズと曲の一番盛り上がる部分での違和感がある。まるでウォークマンのダイナミックノーマライザのような挙動だ。
しかしKindleの設定画面は驚くほど簡素でわかりづらい。「サウンドと通知」という項目を見ても通知音の設定しかない。
結局私はAmazonのカスタマーサポートに連絡し、長々と担当者にたらい回しにされた挙げ句Kindleの交換となった。しかし、ふと届いたKindleのパッケージを見て気づいた。小さい文字だが、Dolbyの文字を発見した。
そう、KindleにはDolby Digital Plus 5.1という機能が搭載されていたのだ。しかし私が設定画面からそれを見つけられなかったばかりか、Amazonのカスタマーサポートですらそれを知らなかった。
ドルビーの切り方
さて、前置きが長くなったが、Kindle fire HD 10のDolby Digital Plus 5.1はAmazonプライムビデオの設定から切ることができる。
これでセリフにシャリシャリノイズが乗ることもないし、映画の一番美味しい部分で肩透かしを食らうことも無いわけだ。きっとAmazonも、一万ちょいのタブレットを買う貧民が300円以上のイヤホンを持ってるとは思ってなかったのだろうし、音以外の価格から考えたタブレットの性能も申し分ないのだが、
こんな変なところにタブレット全体に関わる設定項目を置くんじゃねえ。
Kindle fire HD 10の音の悪さは、ドルビーを切ることで解決する、ということで。
以上。
※追記:現在のバージョンでは削除された模様。(どうして)
追記2
MX動画プレーヤーを使う場合、デコーダーを「HWデコーダー」にすると音声がおかしくなる。「HW+デコーダー」か、「SWデコーダー」にすることで回避可能。
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